「私立恵比寿中学(エビ中)」の松野莉奈さんを襲ったといわれる致死性不整脈。メディアでは誰でもなるかもしれない病気と紹介されています。

寸前まで元気に踊っていた松野さんに起きた致死性不整脈とは一体どんな病気なのでしょうか。

そんな致死性不整脈の

  1. 症状
  2. 原因
  3. 予防法
  4. 対処法

などについて触れていきたいと思います。

エビ中、松野さんを襲った致死性不整脈

致死性不整脈ってどんな病気?

国内で脈も呼吸も止まった状態(心肺機能停止)になり救急車が呼ばれたうち、心臓が原因と考えられているのは実に半分以上です。

このような突然死のほとんどが「致死性不整脈」と考えられており、心臓に持病がある人に起きること多いのですが、今回の松野さんのように普段普通に生活している人や、今まで病気をしたことがない人でもまれに起きます。

しかし、今回伝えられている「致死性不整脈の疑い」というのは、致死性不整脈と確定診断はできないけれども、状況や検査の結果、ほかの原因が見当たらないので致死性不整脈だと推測される、ということです。

致死性不整脈は、発症した時に心電図をつけていないと確定診断はできません。

元気な人が突然亡くなった場合は、血液検査やCTなどの画像検査、場合によっては解剖を行い、原因となった病気がないかを調べます。

しかし、これらの検査で異常がなければ「致死性不整脈」と診断されることが多いのです。

心臓の機能と致死性不整脈の関連性

致死性不整脈とは、対処しないと死に至る可能性のある不整脈のことです。具体的には「心室頻拍」「心室細動」のことです。

心臓は4つの部屋に分かれていて、右と左、そして上に心房、下に心室があります。

心臓、右上から時計回りに左心房(さしんぼう)、左心室(さしんしつ)、右心室(うしんしつ)、右心房(うしんぼう)

つまり、正面から向かい合って見たときに、右上から時計回りに

  • 左心房(さしんぼう)
  • 左心室(さしんしつ)
  • 右心室(うしんしつ)
  • 右心房(うしんぼう)

となっています。

心臓は電気信号で縮んだり膨らんだりを繰り返しています。

心房に電気の出発点があり、その電気が決まった道筋を通って心室に広がり、その刺激で心臓が縮み血液を送り出すことができるのです。

心室頻拍

心室頻拍(ventricular tachycardia; VT)は、心室に発生した異所性興奮が旋回することや心筋細胞の自動能が亢進することで発生する。心室期外収縮が3連発以上発生すると心室頻拍と定義される。

出典:心室頻拍 – ハート先生の心電図教室

心室頻拍は、通常の電気流れと異なり、心室から異常な電気が発生します。

しかも、通常は1分間に60-100回発生している電気が120-250回になります。

すると、心臓は縮む時間が1回に0.25秒(脈拍240回の場合)まで短縮され、しっかり縮む前に次の電気が流れてきてしまいます。

実際には心臓はほとんど縮めなくなり血液を送り出すことができなくなります。

心室細動

心室細動(しんしつさいどう、英: Ventricular fibrillation, Vf)は、不整脈の一種であり、心臓の心室が小刻みに震えて全身に血液を送ることができない状態。

出典:心室細動

心室細動ではさらに電気の発生が1分間に450-600回となります。

1分間に600回となると心臓は震えているだけで縮むこともできません。

何が原因であっても心臓が血液を送り出せなくなれば、様々な臓器に影響を与えます。一番早く症状があらわれるのは最も酸素を使っている脳です。

目安として脳に3秒血液が届かなくなるとめまい、5秒届かなくなると失神するといわれています。

また、心停止の時間が1分増えるごとに死亡率が10%増えるので、素早い処置が必要です。

致死性不整脈は予防できる?原因は大きく2つ

誰でも起こるかもしれない致死性不整脈。予防は可能でしょうか。

残念ながら完全な予防や予測は不能です。

成人は人間ドックで、学生は小中高校で1回ずつ検診として心電図を行いますが、すべての異常を見つけることはできません。

ただし、致死性不整脈の原因となりやすい状態は分かっています。

ブルガダ症候群

致死性不整脈の原因として「ブルガダ症候群」という病気があります。

ブルガダ症候群の患者さんの特徴として、心臓の構造や機能自体は正常であることから発作を起こすまでは全く普通に日常生活を送っていて、突然命に関わる重篤な不整脈が起こる(または起こる可能性がある)ということです。

心臓の筋肉の細胞が電気的に興奮している時間(活動電位持続時間)が心臓の内膜側と外膜側で異なることで電気的な不安定性を生み、不整脈につながると考えられています。

出典:ブルガダ(Brugada)症候群

ブルガダ症候群の人は、特徴的な心電図変化を認め、ほかの人より致死性不整脈を起こす可能性が高いことです。

日本を含むアジアの男性に多い病気で、症状の有無などによりペースメーカーの埋め込みを行い、致死性不整脈による突然死を予防します。

心筋梗塞を起こした直後

そのほかに、心筋梗塞を起こした直後にも致死性不整脈を起こしやすいことがわかっています。

通常この時期は入院や通院をしているので普通よりは異常に気づきやすいのですが、それでも致死性不整脈が起きてしまったら助からないことがあります。

ブルガダ症候群や心筋梗塞後で、注意すべき人がわかっている場合を除くと、致死性不整脈を起こす人は予想できないのが現状です。

突然死を防ぐために普段から心臓マッサージとAEDの準備を

ですから大切なのは、致死性不整脈が起きた人に対して、周りがその時どのように対応できるかということです。

ポイントは心臓マッサージとAEDです。

突然人が意識をなくして倒れたら、脈があるかを確認して、脈が触れない場合は直ちに心臓マッサージを行います。

同時にAEDを持ってきてもらうよう周りの人に声をかけます。

AEDは音声で指示を出してもらえるので、その通りに行えばだれでも使えるのですが、緊迫した現場でも落ち着いて使えるようにするためには、一度講習会などで触れておくとよいでしょう。

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