東京都内の生後5か月になる乳児が、2017年3月30日に乳児ボツリヌス症で死亡しました。

この事から同年4月11日に、厚生労働省はホームページで、1歳未満の乳児にはちみつを与えないようにしてくださいと全国の保護者達に注意喚起しています。

はちみつって体に良さそうですが、死亡に繋がる病気になるとは本当に驚きです。

いろいろと気をつけないと命に係わる重大な問題を引き起こします。

ここでは乳児ボツリヌス症とはちみつの関係性など説明したいと思います。

現時点で赤ちゃんがいない人も、今後のために是非しっかり読んで知識を得ていってください。

赤ちゃんとハチミツ1

乳児ボツリヌス症とは?

乳児ボツリヌス症とは、「ボツリヌス菌が産生した菌体外毒素の摂取により発症する」とあります。分かりやすく言えば、ボツリヌス菌は芽胞(がほう)と呼ばれる菌のことです。

生存に適さない環境(高温、乾燥、栄養状態の悪化など)になると菌体内に芽胞という硬い殻の構造物を作って休眠することができます。

芽胞は煮沸や冷凍処理、乾燥、アルコール消毒などの過酷な条件下でも完全には死滅しません。

出典:加熱調理後も油断は禁物 -芽胞菌(がほうきん)による食中毒について

これが土壌や湖沼の泥の中で育ち、そこで生える植物を汚染していきます。

普段その植物を食べる事はないので感染しないのですが、食品で1つだけその可能性があるものがあります。それが「はちみつ」ですね。

はちみつは蜜蜂が芽胞で汚染された植物の花粉を運んでしまうと、蜜蜂が芽胞に汚染されます。なので必然的に蜜蜂がつくるはちみつも芽胞に汚染されるのです。

乳児ボツリヌス症が発症する赤ちゃんの時期

赤ちゃんとハチミツ2

乳児ボツリヌス症は生後3週から6ヶ月の間の乳児に見られる症状で、1歳を過ぎると大腸の大腸細菌叢が正常に形成されますので、発症しなくなります。

もしも成人がボツリヌス菌のあるはちみつを食べたとしても、大腸の大腸細菌叢がやっつけてくれますので大丈夫です。

症状

今回のケースは、2月20日に呼吸不全で救急搬送されて入院しましたが、3月30日に死亡しています。

死亡した乳児の母親によりますと、発症した約1カ月前から離乳食として、はちみつを市販のジュースに混ぜて飲ませていたということです。

乳児ボツリヌス症の症状として最初に見られるのが、5日以上便秘になることが多いようです。

乳児ボツリヌス症にかかった乳児の約90%は便秘が見られたと報告されていますので、便秘になった場合は念のために病院でみてもらったりしたほうが良いでしょう。

そして便秘以外の症状としては、以下のようなものがあります。

  • 母乳やミルクを飲む力が弱まる
  • 泣き声が小さくなる
  • 顔に表情が出なくなる
  • 体がだらんとしてくる(手足に力が入らなくなったり、頭が上がらなくなったりします)

症状がひどい場合だと、呼吸困難や呼吸停止に陥ることもあります。今回のケースがそうでしょう。

乳児ボツリヌス症はボツリヌス菌を摂取し、菌が腸管内で潜伏しながら毒素を出していきます。潜伏期間が3~30日と長いのが特徴です。

以上の症状が見られた時は、すぐに病院でみてもらうようにしてください。

検査と治療法

乳児ボツリヌス症の検査と治療法

乳児ボツリヌス症の疑いがある場合、病院では食品や便、血液からボツリヌス毒素を検出することで診断します。

治療方法は主に呼吸管理。毒素を中和する抗毒素治療や抗生剤による治療もありますが、乳児の身体への負担を考えて、あまり行われることはありません。

乳児ボツリヌス症は死亡率が1%~3%でとても低い病気です。

今回のケースは、症状が重く発見も遅かったという理由も考えられますが、死亡することは希なケースと言えるでしょう。基本的に呼吸管理と便秘対策の薬で完治します。

乳児に対して、はちみつ以外にも注意すべき飲食物

赤ちゃんとハチミツ3

乳児には、まずハチミツは絶対に与えてはいけません。

ボツリヌス菌ははちみつ以外にも

  • コーンシロップ
  • 黒糖
  • 黒砂糖
  • 野菜ジュース

などに混入している可能性があります。

これらも含めて注意してくださいね。

熱を入れても死滅しない

そしてボツリヌス菌は熱をいれても死滅しない菌ですので、熱したら大丈夫だと考えるのもご法度です。

他にもママがはちみつを食べて「オッパイを飲ませるのもダメなのでは?」と疑問を持つ方が多いですが、ボツリヌス菌はオッパイまで行く事ができないのでその心配はありません。

乳児ボツリヌス症のまとめ

赤ちゃんとハチミツ5

乳児ボツリヌス症という病気を始めて知ったというママも多いでしょう。

知らなかっただけで大事な命を失ってしまうということを今回痛感させられました。

ネット上では赤ちゃんの育児法などたくさんありますが、赤ちゃんがかかりやすい病気にも目を向けるべきですね。

赤ちゃんに関する最低限の知識は勉強しておきましょう。

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