看護師の資格を持っていると、働くことのできる場所は病院だけではありません。最近ではデイサービスで働く方も増えています。

皆さんはデイサービスについて詳しくご存知ですか?

中には看護学校の実習でいっただけという方もいるのではないでしょうか。

今回はデイサービスについて、具体的な仕事内容から給料などについてまでお伝えさせていただきます。

デイサービスで働く看護師

デイサービスとは?その意義

デイサービスとは?その意義
デイサービスの
全体的な概要を
知っておこう
どのような
意義があるのか?

高齢者が医療を受ける場所が病院から自宅へ変わると家族の負担が増える

日本では高齢化がすすみ、平成27年度の65歳以上の高齢者の人口は3384万人で、全人口の26.7%となっています。この値は年々増加傾向となっています。

高齢者の人口

出典:統計局ホームページ/平成27年/統計トピックスNo.90 統計からみた我が国の高齢者(65歳以上) 

高齢となり介護や医療が必要となっても、なるべく住み慣れた自宅で過ごしたいという方は大勢います。

また、医療や介護を受ける場が、病院から在宅へとシフトしています。

そのため家族が介護を行うことも多く、家族が負担に思っていることもよくあるのです。

歳をとると外出が億劫になってしまい、家の中で過ごす時間が増えてしまいます。

一人暮らしだと人と話すことも少なくなり、生活の中に楽しみや活気がなくなってしまいます。

高齢者の孤独

介護者とともに暮らしている場合は、介護者が気の休まらない毎日を送り、ストレスを感じることが多くなります。

そこでデイサービス(通所介護)は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の

  • 孤立感の解消
  • 心身機能の維持
  • 家族の介護の負担軽減

などを目的として実施しています。

デイサービスを利用できる高齢者と、その増加

高齢者であれば、だれでもデイサービスを利用できるわけではありません。要介護1~5(日常的に介助が必要な人)の方が利用対象となっています。

利用者は、デイサービスですごす時間内に、入浴のサービスや食事のサービスを受けることが可能です。また、レクリエーションや利用者とのかかわりを通して、気分のリフレッシュを行うことができます。

現在デイサービスは国内に4万か所以上あり、年々増加傾向にあります。

皆さんの家の近くにもあるのではないでしょうか。

看護師でデイサービスで働くには判断力が必要

看護師でデイサービスで働くには
どんな人が
デイサービスで
働く看護師に
向いてるのか?

看護師の資格以外には特に必要ありません。看護師の資格があれば働くことができます。

しかし、判断力が必要とされるため、新卒の方には難しいかもしれません。

一つのデイサービスで働く看護師が一人の場合も多くあります。そのため、利用者全員の健康チェックや緊急時の判断を一人ですることとなります。

医師が勤務していないため、もし急変があった場合、

  • デイサービス内で対処できるのか
  • 救急車を呼ぶのか

などの責任重大な判断を自分でしなければなりません。このような判断ができるような人が、デイサービス勤務において必要とされます。

病棟での看護師経験があったほうが、急変が起こったとしても今までの経験を生かして安心して働くことが可能だと考えられます。

デイサービスにおける看護師の仕事内容

デイサービスにおける看護師の仕事内容
デイサービスでは
どんな仕事をするのか?
意外と幅広く
やることあるかも?
細かく見ていくよ

①利用者の健康チェック

デイサービスに利用者が到着したのち、看護師がまず行うのが健康チェックの仕事です。

もし発熱をしている場合、原因が風邪などのウイルスであれば、ほかの利用者に移してしまう可能性があります。

また、レクリエーションの時間などに、利用者の方は交代で入浴をします。

その前後、バイタルサインの測定を行い、入浴をすることができるのか、入浴によってバイタルサインに異常をきたしていないかを判断することが大切です。

②胃瘻(いろう)の管理や吸引などの医療行為

胃ろう(PEG)とは?

胃ろう(PEG)とは?

内視鏡を使って「おなかに小さな口」を造る手術のことです。

口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。

出典:胃ろう(PEG)とは?|胃ろう入門|NPO法人PDN

利用者の中には、胃瘻から食事を行っている方もいるかもしれません。

その際、注入食の作成や接続、注入中の管理を行います。

もし注入中に異変があれば中止し様子観察とするか、場合によっては受診をすることの検討を行う場面があるかもしれません。

吸引が必要な利用者に対しては、食事の前後や必要時に吸引を行います。

また、褥瘡(じょくそう)や傷がある方に対しては、処置を行うこともあります。その際、処置をするだけでなく、その他の皮膚トラブルがないのかも確認していきます。

褥瘡について

褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。

一般的に「床ずれ」ともいわれています。

褥瘡になりやすい体の部位はどこでしょうか?

褥瘡になりやすい体の部位はどこでしょうか?

出典:褥瘡について | 日本褥瘡学会

病院での勤務と同様、医療行為をする際には「主治医の指示」が必要です。

デイサービスには医師がいないため、かかりつけの病院からでた指示に従って医療行為を行います。

もし「便がでないから浣腸してほしい」と利用者に言われても、指示がなければすることができません。

利用者の中には「医師の指示がなければ医療行為を行うことができない」と知っている方はほとんどいませんので、しっかり説明する必要があります。

③薬の管理

利用者の方は、デイサービスで過ごす時間の間に昼食をとります。

食前、食後の内服がある方がいれば、その薬を管理します。また自分で飲むことが難しい方には介助を行い、確実に内服ができるよう解除しなければなりません。

食事の前後の内服薬だけでなく、時間薬や貼付薬などの薬を使用している場合にも、看護師が管理を行います。

デイサービスによっては、薬の管理を介護士の方が行っている場合もありますが、原則としては看護師が行うこととなっています。

中には糖尿で、

  • 食事前に血糖測定
  • 食事前後にインスリン注射

を行っている方もいますよね。

ほかの方の内服介助を行うと同時に、これらの医療行為も行っていきます。

④急変時の対応

利用者がデイサービスを利用中に、急に体調を崩すことがあります。

時には食事で窒息するなどの急変も起こるかもしれません。病院であれば医師や看護師などが連携をとり、すぐに対応することが可能です。

しかし、デイサービスで働く医療関係者は看護師だけで、ほかの職員は

  • 介護福祉士
  • 介護士
  • 機能訓練指導員(作業療法士や理学療法士、柔道整復師など)

となっています。

急変が起こった場合は、病院や家族への連絡を行いますが、看護師が介護福祉士や介護士などの他職種に、素早く的確に指示を出さなければなりません。

デイサービスの看護師の給料

デイサービスの看護師の給料
デイサービスの給料は
やっぱ安いかな?
病棟勤務より
大変さがない分
給料も低くなるよね…

医療関係者が自分ひとりという状況もあるデイサービスですが、給料はどうなのでしょうか。

病棟の看護師の場合、

  • 経験年数
  • 役職
  • 夜勤の回数
  • 残業時間

が影響するため、給料の額は大きく幅があります。

また、働いている職場の規模や、地域によっても差が大きいです。平成27年度の看護師の平均年収は478万円、准看護師の平均年収は395万円というデータがあります。

看護師の年収

デイサービスで働く看護師の給料は、300万円~400万円となるところが多いようです。

夜勤や残業などの手当がつくことがないため、給料が病棟看護師よりも大幅に下がってしまいます。

また、常勤でなくパートの募集を行っているデイサービスも多いです。時給は1300円~2000円のところが多いようですね。

給料はあまり高くはありませんが、メリットもあります。

メリット

①夜勤・残業がない

病棟で働いていると、定時で帰宅することなんてほとんどありませんよね。私自身、定時で帰宅したことなんてほとんどありません。

日勤終了間際に緊急入院があったり、時間内にカルテを書く時間がなく、勤務終了後にカルテを書くことも多々ありました。

デイサービスではもちろん入院はありません。ナースコールもありませんので、時間内に集中してカルテを書くことが可能です。

お子さんが保育園や学校に通っている方は、お子さんの帰りの時間を気にして働かなければなりませんよね。

ほかのスタッフが残業をしていても、自分だけ先に帰って気まずくなるという経験をした方もいるかもしれません。

デイサービスであれば、残業はほとんどありません。なので、

  • お子さんがいる方
  • 結婚により病棟での勤務が難しくなった方
  • 家庭での時間を大切にしたい方
  • プライベートを大切にしたい方

にとっては働きやすい環境といえます。

②休みが決まっている

クリスマス

正社員としてとして病棟で働いていると、働く曜日は決まっていませんよね。平日だけでなく、土日や祝日も働くこととなります。

休みもランダムのため、予定を立てることが難しいですよね。前もって休み希望を出すこともできますが、「希望は3日以内」と言われることもあります。

正月や子供の行事、花火大会やクリスマスなどの恋人とのイベントなどで休み希望が重なってしまい、話し合いや抽選となったことはりませんか?

デイサービスは基本的に、休みが固定されています。

デイサービス自体が「毎週○曜日休み」と決まっているからです。休みが固定されていると予定を立てやすいですよね。

③医療行為を行うことがほとんどない

病院で働いていると、毎日のように採血や点滴、バルンカテーテルの交換などの医療行為を行いますよね。

また急に医師からの指示で、予定になかった医療行為が増えることもあります。

バイタルサインの測定やナースコールの対応で限られた時間の中、これらの医療行為を行うことにストレスを感じることもあるのではないでしょうか。

忙しい中で行うことで、医療事故への不安を感じている方も多いと思います。

平成22年度の退職をしたことのある方を対象とした調査の結果、10%近い方が「責任の重さ・医療事故への不安がある」と回答しています。

10%近い方が「責任の重さ・医療事故への不安がある」と回答

しかしその点、毎日の医療行為に不安を感じている方やストレスを感じている方は、デイサービスだと安心して働くことができるのではないでしょうか。

デメリット

①看護師の業務を行うタイミングが難しい

病棟での勤務だと、わからないことがあっても、プリセプターの先輩や指導者が教えてくれるので、安心して過ごすことができます。

また、ほかの職種とのかかわりもありますが、病棟では看護師が主体となって患者様とかかわりますよね。

デイサービスでは、介護福祉士や介護士が主体となって利用者とかかわります。

看護師はバイタルサインの測定や医療行為を行いますが、時には介護福祉士や介護士のサポート役になることもあるのです。

利用者のタイムテーブルに合わせて、介護福祉士・介護士はスケジュールを立てます。

しかし、看護師は決まっている業務内容を利用者の入浴や食事の合間に行わなければなりません。

デイサービスでの仕事に慣れるまでは、どのタイミングで看護師の業務を行ったらよいか、確認するといいかもしれません。

看護師が自分一人だけということもありますので、確認しやすい人間関係を築くことも大切ですね。

②看護師以外の業務もある

デイサービスでのレクリエーション

病棟でもおむつ交換や患者様の移送など、看護師でなくてもできる業務を行うことが多々ありますよね。

デイサービスでの看護師の仕事は、前述したように医療行為はあまりすることがありません。

利用者の人数にもよりますが、バイタルサインの測定もそこまで時間はかかりませんよね。薬の管理も食事の時間前後は多いことが考えらますが、全員が時間薬や軟膏を使用するわけではありません。

空いた時間には、介護福祉士・介護士とともにレクリエーションに参加することもあります。デイサービスでは、利用者の心身機能の維持や体力の維持、楽しみの一つとしてレクリエーションを行います。

  • ボールの代わりに風船を使用してバレーボールを行う「風船バレー」
  • ボーリング
  • カラオケ大会

など、多くの種類があります。

利用者の方に楽しんでもらえるようスタッフ全員で取り組んでいるとこも多いです。

このレクリエーションに看護師も参加します。

ただ、楽しむために参加するのではなく、レクリエーションの途中に体調の変化がないか確認するためでもあります。

しかし、みんな笑顔で楽しんでいるのに、看護師だけ笑顔も見せずに参加していると、周りも楽しめなくなってしまいますよね。

場合によっては、看護師もレクリエーションのアイデアを出すことや、レクリエーションで使用する物品の作成や準備を行うこともあります。

できるだけ看護師の仕事のみを行いたい方や、レクリエーションに積極的に参加できないかたには、働くことが難しい職場環境かもしれません。

まとめ

高齢者とかかわることが好きな方や、積極的にレクリエーションに参加できる方にはおすすめですね。

医療行為が苦手でも、急変時の対応ができる方にとっては働きやすいのではないでしょうか。

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