命に直接関わる疾患でないケースが多い形成外科ですが、患者さんの幅は広く、コンプレックスを抱えている方も多いので、非常にナイーブに患者さんに接することが求められます。

そんな形成外科の看護師について、仕事内容から給料、メリットやデメリットまで見ていきましょう。

形成外科

形成外科の特徴・概要

形成外科の特徴
まずは形成外科の
概要や特徴を
簡単に知ろう!
最初に全体像を
知るのが大事!

形成外科は、整形外科や美容外科と混同されることがあります。しかし、これらの診療科と重なる部分もありますが、全く違う領域と言えます。

簡単に区別をしておきましょう。

整形外科

整形外科は、骨、関節、筋肉など身体の運動に関する部位の疾患を扱います。

美容外科

美容外科は、形成外科の治療範囲に含まれますが、機能には問題のない所をより美しくすることが目的になります。

形成外科

形成外科は体の表面を中心に、

  1. 先天的または創傷や様々な疾患
  2. 手術等による機能低下
  3. 異常や変形
  4. 失った機能の再生

などを外科的治療することで、機能及び形態を正常化し、社会への適応や復帰、そしてQOLの向上を目的としています。

QOL

扱う項目は以下の様に分類されます。

  • 外傷
  • 創傷瘢痕
  • 顔面骨折
  • 熱傷
  • 先天異常:口唇裂、口蓋裂、耳・口・鼻・眼瞼・手指などの先天異常
  • 母斑、血管腫、ほくろなど良性腫瘍
  • 皮膚潰瘍:難治性潰瘍、褥瘡
  • 再建:乳房再建など

患者さんの年齢は、先天性疾患を持つ小児から青少年、成人、高齢者まで全ての年齢層が対象になります。

そして多くの患者さんは、外見上の悩みや苦痛を抱えています。

治療を通し本来の姿を取り戻し、自信をもって生活して行ける様、サポートしていくことが形成外科の役割と言えるでしょう。

仕事内容・役割

形成外科で働く看護師の仕事内容・役割
形成外科の看護師は
どんなことするのか
難しいのかなぁ…

外来

形成外科は、小児から高齢者まで幅広い年齢層が受診します。

瘢痕治療目的など急を要さないこともありますが、指を切断した、熱傷を負ったなど緊急対応をしなければならないこともあります。

臨機応変な対応力が問われます。

問診

初診時の問診では、発症までの経過や主訴を聴取し、外傷や熱傷の場合は状態を確認し医師へ報告、判断を仰ぎます。

緊急手術もありますので、既往歴やアレルギーの有無、特に高齢者では内服中の薬などの情報も正確に把握しておくことが大切です。

診察介助

外傷や熱傷など緊急処置が必要なこともある為、医師の診察や診断がスムーズに行われるよう援助します。

小児では、診察に対する不安や恐怖感を与えない様、環境を整えたり声掛けをします。

高齢者では、移動が負担なく出来るような介助も大切です。患部が良く見える様、予め衣服を整えておくことも必要です。

手術・処置介助

形成外科では、処置がとても多く行われます。その場で縫合したり、熱傷の処置、レーザー治療などは頻繁にあります。

また、マイクロサージャリーも外来で行われます。あざやほくろの除去など日帰りでの手術も多いです。

局所麻酔で行うことがほとんどですが、清潔不潔の徹底、器具の準備など手術室看護のスキルも必要になります。

短時間であっても患者さんにとって処置や手術は緊張や不安が伴います。

十分な説明や声掛けで不安の軽減に努め、安心して処置や手術が受けられる様にしていく精神的ケアはとても大切です。

病棟

病棟での看護は、術前術後の管理、日常生活ケアが主になります。

術前のオリエンテーション

形成外科では、外見上の機能低下や形態不全を治療する為に手術を受ける患者さんが殆どの為、予定入院が多いです。

医師からの手術方法に関しての説明の他に、看護師サイドで術前から術後までの流れや、術後はどの様に回復していくかを説明します。

術前のオリエンテーション

パンフレット等があればそれを用いて、具体的にイメージできるように説明出来ると、不安の軽減につながります。

術前は、食止めや処置などがありますので、間違いのない様、詳しく説明する必要があります。

長時間に及ぶ手術は少ないですが、殆どの患者さんにとって手術は初めての経験になります。

期待と不安が入り混じり複雑な心理状態でいる為、術前オリエンテーションを通し、不安や緊張を軽減できる様に心掛けて行うことが大切です。

術後管理

術後は、疼痛コントロールで苦痛の軽減に努めます。

状態観察、特に創状態はよく観察し異常の早期発見に努めます。

日常生活ケア

術後は患部の固定や安静度制限がある為、日常生活全般に気を配り、必要なケアを行います。

心のケア

高齢者の場合は、手術での侵襲や入院生活により不穏状態になり易いです。

また小児では、行動制限や環境の変化が大きなストレスになります。

顔面骨折や乳房再建などを行う患者さんは、元に戻るか、きちんと治るかなどとても大きな不安を抱えています。

安心して治療に臨める様、それぞれの状況に合わせた精神的ケアはとても大切です。

他科との連携

乳房再建の患者さんは乳がんの手術をした担当医、部位により耳鼻科や眼科、皮膚科との連携も必要になります。

チーム医療を行うことが多いので、その調整をするのも看護師の役割の一つです。

給料

形成外科で働く看護師の給料
形成外科の給料は
どのくらい?
高給もらえたら
嬉しいなぁ…

病棟勤務では、1ヶ月夜勤を4回程度込みで、30~35万円前後です。経験年数や地域によって上下が見られます。

ボーナス込みの年収で見ると、420~490万円前後です。

日勤のみでは、ここから毎月5万円程度のマイナスとなり、年収では360~430万円前後になります。

パート勤務では、1,600~2,000円程度です。

形成外科特有の手当てなどはない為、平均的な金額になっています。

2つのデメリット・大変さ

デメリット

①重症や急変時の看護が出来ない

形成外科では、手術を受ける患者さんはもちろん多いですが、長時間に及ぶ手術や生命に関わる器官を扱う訳ではない為、全身管理や急変対応などはほとんどありません。

どこの科でも通じる全身管理、呼吸管理、急変対応力などの看護スキルの向上はあまり期待出来ません。

②コミュニケーション力が必要

外見上の問題がコンプレックスとなり、長年悩んできた患者さんや、その為に外出できなかった、やりたい仕事に就けなかったなど心に傷を負い、自信を無くしている患者さんも多くいます。

非常にナイーブな問題でもある為、軽々しい発言や態度は禁物です。

疾患だけを見るのではなく、それまで歩んできた経過、どんな思いをしてきたのかなど患者さんの心を知ろうとする努力、そこに寄り添ったケアを展開していかなければなりません。

3つのメリット・やりがい

メリット

①患者さんのQOL向上をサポートできる

創傷や熱傷瘢痕、あざなどの為、外見に自信がなく消極的な人生を歩んできた患者さんが、その悩みがなくなることで本来の自信を取り戻すことに貢献できます。

QOLの向上、その手助けが出来るという事は看護師としてのやりがいに直結します。

その関わりの中で、多くの患者さんがまた笑顔で退院できる様、どんなケアが必要か考え、更なるスキルアップを目指すモチベーションを向上させることが出来ます。

②幅広い年齢層の看護が出来る

小児から若年層、老年層までとても幅広い年齢層が対象になります。

それぞれの特徴も学べ、年齢層に合った看護を展開することが出来るのは魅力の一つです。

③専門的な知識・技術を習得できる

処置や手術がとにかく多い為、その対応力は確実にアップできます。

縫合、レーザー治療、マイクロサージャリー、顔面骨折など部位も病態も全く違う幅広い治療が行われます。

治療法は日々進化していく為、常に新しい技術や機器、それぞれに特有の知識や看護技術を身に付けることが出来ます。

形成外科の発展で、多くの人達がコンプレックスを克服出来たり自信を回復し、社会復帰やQOLの向上に繋がっています。

そのような意味でも現代社会における形成外科の役割はとても大きなものと言えるでしょう。

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